マッサージ師になってみたブログ

マッサージ師になってみました。医療保険で揉んでいます。

60分マッサージで施術者が疲れないためには。体力を温存するマッサージのコツ

こんにちは。めりーです。あん摩マッサージ指圧師です。

マッサージ師は働く現場にもよりますが長時間のマッサージをしなければいけない時があります。

揉む時間が長くなると体力を消耗して疲労したり負傷する原因になります。

今日は疲れないマッサージのコツを紹介します。

 

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マッサージ師も人間なので限界がある。マッサージで疲れる理由

マッサージは体力の必要な行為です。

解剖学、運動学的な知識のある人は体を守ってマッサージを行うことができますが、自分を守るマッサージは経験と慣れの問題だと感じています。

 

私はリラクゼーションを含めて計8年マッサージをしていますが、最初の頃はぎっくり腰になるなど体に負担のかかるマッサージをしていました。

マッサージで疲れる原因は以下です。

 

①等尺性収縮の筋運動だから

マッサージは無酸素かつ等尺性収縮の筋運動です。

等尺性収縮とは、壁を押しているときのように、力を入れても自分の筋の長さが変わらない筋収縮のことです。

分かりやすい例では歩行運動は1時間歩いてもそれほど筋が痛いということにはなりません。

これは重心が常に変わっていて体の筋肉の長さが常に変化しており、ある部分だけに集中して疲労が貯まることがないからです。

しかし起立を1時間続けるというのは、かなり疲れます。

起立は筋肉の長さが変わらないので疲れる部分が限局します。動きのある歩行に比べて血流が悪いのもその原因であると言えます。

 

②腰が屈曲した状態が続く

マッサージは押圧部位が自分の重心よりも下にあるので腰を屈曲した状態が長く続きます。

腰部は屈曲位で椎間板にかかる圧力が極めて高くなるという運動学的な研究があります。

要はぎっくり腰になりやすい体勢を長時間求められる作業です。

 

③同じ作業の繰り返しだから

同じことを繰り返す仕事は、同じ場所が疲労しやすくなります。

デスクワークでパソコンをやる人が眼精疲労や腰痛を訴えるのは、同じ作業が毎日、長時間続いているためです。

マッサージで眼精疲労が出るというのはあまり聞きませんが、毎日同じ作業を続けるので体に疲労が残りやすくなります。

 

長時間マッサージで疲労を残さないやり方とは

長時間マッサージでは一回のマッサージ時間が長くなり、一日の揉む時間が長くなります。

そのため疲労が常に蓄積され続け、体を守り長く仕事を続けるためにはコツが必要です。

私がリラクゼーション、医療職を含めマッサージを経験してきた中で工夫してきたやり方をご紹介します。

 

①手技を混ぜる

マッサージも習ってきた場所によってそれぞれやり方が違います。

しかし一つの手技をやり続けるのは相当上手くないと疲れが残る原因になります。

指圧だけ、軽擦だけなど単一手技ではなく、いろんな手技を織り交ぜながら行います。

学校によっては全体的なやり方を教えているところもあります。全体的に習っていると多くの手技を行えるので体をうまく使うことができます。

例えば

軽擦→把握→指圧→揉捏→軽擦→叩打

などを各部位で行います。

 

②各部位軽擦をよくやってから次の手技をする

軽擦はその名の通り軽くさする手技ですが、これだけで皮下の血流が改善されその後の圧が入りやすくなります。

硬い背中でガタイのいい患者さんほど、本ちゃんの技術の前に軽擦をよくやっておくと楽な施術がしやすくなります。

注意すべきは患者さんは細かい事情が分からないために軽擦をすると「もっと強く」と言う人が非常に多いです。説明しながら軽擦すると良いでしょう。

 

③ストロークを長くする

軽擦時には広い範囲を広い手面で行うようにします。このストロークが長いと、施術者の体の動きが少なくなり1日が終わった時のダメージが少なくなります。

同じ理屈で指圧時は遅すぎるくらいにゆったりと圧力を入れ、抜きます。

横断揉捏でもゆっくり行うと施術者の合計ダメージが減ります。

揉む時間が長いのなら、揉む回数を減らすことで疲労を軽減することができます。

 

④困ったら肘

硬い人に拇指だけで揉もうとすると施術者の指が壊れます。無理な圧力を長期に渡り続けると、拇指の関節の変形の原因にもなります。

これは拇指では無理だな、と思ったら、肘で押圧しましょう。

肘の押圧はマトが外れると骨折の原因にもなります。しっかりと練習してからお客さんに行うようにしましょう。

 

⑤ストレッチで休憩

マッサージは運動療法という大義名分でストレッチが行えます。ストレッチはやられている方は気持ちいいし、やっている方は体が楽なのでとても良い手技です。

世の中にはストレッチ専門のリラクゼーションもあるくらいなので、マッサージとストレッチを5:5になるようにすると施術者の疲労軽減になります。

 

⑥究極の手抜きは自動運動

これはリラクゼーションではあまりできませんが、リハビリ意識のある患者さんは自動運動をすると効果がある上に施術者が疲れません。

しかしただの筋トレと違いマッサージ師の施術の一環ですので、効果のある指導をする必要があります。声かけやバイタルチェックなどしっかり行うようにしましょう。

 

番外編、オイルマッサージの疲れないコツ

あん摩マッサージ指圧師でアロマをやっている人はちょっと少ない?のかもしれませんが、全身のアロマオイルマッサージは施術者へのダメージがかなり強い技術です。個人的には1日に何回もできるものではないと思っています。

オイルマッサージの疲れないコツもまとめます。

 

①滑剤は固めで少なめが良い

オイルマッサージは力学的に施術者の腰にかなり負担がきます。

柔らかいオイルをたくさんつけると、よく滑るので圧力がかかりません。

強めが好きなお客さんには、固めの滑剤を少量つけるようにすると良いでしょう。ただし摩擦が増えるので皮膚刺激になります。

ストローク時はオイルで、圧迫時はクリームでなど滑剤を分けると良いでしょう。

 

②施術者と客の身長差は疲労の大きさである

施術者と客の身長差が大きければ大きいほど、マッサージの施術者へのダメージが大きくなります。

圧力を加えないようにすれば守れますが、リラクゼーションだと「強め希望」が多いので身を守ることが難しいです。

身長差の大きいお客の予約が入ったら、ダメージが残っていることを計算に入れてその後の予定を組むことをお勧めします。

 

③強め希望のお客には揉みほぐしと併用を勧める

オイルマッサージは横に滑らせるマッサージなので縦の圧力がかかりにくい技術です。そもそも強もみの人には向いていないと私は考えています。

しかしリラクゼーションのお客は強揉みを希望する人が多く、施術者に負担がかかります。

強揉み好きな客には揉みほぐしとオイルを混ぜて行うことを勧めると、施術者に無理がなくお客も満足できるサービスになるのではと思います。

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くれぐれもご注意いただきたいのは強揉みはリスキーです。

お客の体を負傷させたり、マッサージ師の体が負傷する原因になります。

安全管理は徹底してマッサージを行って下さい。

 

モミモミ。