マッサージ師になってみたブログ

マッサージ師になってみました。医療保険で揉んでいます。

医療職は言語能力の高い人が多いが、コミュニケーション能力が高いとは限らないという話

こんにちは。めりーです。あん摩マッサージ指圧師です。

私は病院、会社の内外でいろんな医療職、関連職の人たちと接してきましたが、総じてみなさん非常に言語能力が高いという印象があります。

しかし一方でコミュニケーションがはかどっていないと思うことが非常に多くありました。

今日は言語能力とコミュニケーション能力は違うという話をします。

 

 

歩く教科書になってしまう?医療職は全体的に言語能力水準が高い

私は外食産業から医療業界に転職した経緯があります。

一般職から専門職に来ると、文化的に違うことがたくさんあり、発見がたくさんありました。

 

外食産業時代に絶対的必要スキルだったコミュニケーション能力

外食産業は接客業なので、ほぼ全てのスタッフが接客経験があります。レストランでは時々お客様とトラブルになることがあり、対応スキルが身につきます。

トラブルは必ずしもこちらに非があるというわけではなく、時には「それはあんまりだ」というようなクレーマーのようなお客様もおられました。

またスタッフ内で人間関係のトラブルもしばしばありました。

居酒屋はスタッフが全員若者であり、男女のトラブルが起きることもよくあります。

そういったトラブルを乗り越えるのにどうしても必要なのが、コミュニケーション能力です。

話し合いをしたり、逆にトラブルの当事者同士を会わせないようにするなど、シチュエーションによって臨機応変に対応を考え、関連スタッフ同士で情報を共有し「うまいことやる」というのがとても大切でした。

話し合い、あるいは話さないようにする、察してあげる、察してもらう努力をする、このような言語以上の能力を求められるのが、コミュニケーション能力であると私は考えています。

 

医療職に転職して感じたのは所有言語が圧倒的に多いということ

接客業に専門用語は少なく、日常会話で使用している言葉だけでやりとりができます。

しかし医療職ではかなり専門性が高い仕事をするので、専門用語が膨大です。

全ての医療用語を理解している人というのはほとんどいないと思います。数が多すぎます。

医療職は自分の専門に限った言葉を知り、それを使っていくことになります。

具体的に言うと、マッサージ師が使う専門用語はマッサージに関連する言葉です。

「軽擦」「揉捏」「把握」「圧迫」

これらはマッサージの技術の種類を表す言葉です。これは他の職種の人たちは知らないし、一般人は全く使用しない言葉です。

これと同じように使用が医療職に限られた言葉は無限にあります。

医療職は国家資格を取るテストでも、臨床でも、この言葉を使用するので、所有言語がかなり増えることになります。

知能の高い人ほどその数が多いですが、国家試験という入り口を全員が通っているので、全体的に所有言語が多くなります。

 

言葉を知っているだけではコミュニケーションはできない

医療職でも人間関係のトラブルはしばしばあります。

必要なことを伝えたいときは、相手が受け入れやすい言い回しをしなければいけません。

例えばADLレベルの極めて低い患者さんに、起立訓練を行ったマッサージ師がいるとき。

自分の評価では患者さんは立たせることは不可だったのに、他の人が立たせてしまった。

立たせることが危険だと判断したなら、自分の判断が正しいかどうか、立たせたマッサージ師の判断は的確だったかどうか、話し合う必要があります。

「基準では起立不可なのに、なぜ立たせたのですか?」

このように聞いてしまうと、相手のマッサージ師のプライドを刺激しますし、不快に思われるかもしれません。

私であれば

「自分は基準が起立不可であったので、立たせないようにしていますが、どう思われますか?」

と相手にお伺いをたてる感じの方がトラブルになりにくいと思います。

この辺の「言い回し」「お伺いをたてる」というのは、言語能力ではなく、コミュニケーション能力の方が重要なスキルです。

 

コミュニケーション能力の高い人たちは母国語が違っても交流が成立する

私が出会ってきた中で、最もコミュニケーション能力が高いと感じたのが、外国人留学生でした。

国内外で外国人留学生に出会いましたが、いろいろな国から来ているのでそれぞれ母国語が違います。バイリンガル、トライリンガル、それ以上の人たちがいる一方で、私は日本語と本当につたない英語しか話すことができません。

日常で英語を使用することがほとんどないので、すぐに忘れてしまいます。

自分が言語を忘れてしまい、話せなくなってしまった時に助けてもらったのが、話し相手の分かろうとする意欲でした。

何かを真剣に伝えようとすると、言葉で表現できなくても分かろうとしてくれます。

また逆に、相手が真剣に何かを訴えていたら、何を言っているかわからなくても、考えます。

普段、日本語しか話す人のいない社会で生活しているので分かり難かったのですが、コミュニケーションは言語がなくても成立します。

人間はジェスチャーや、表情でコミュニケーションすることができるんですね。

外国人留学生は外国で言葉が不自由であることが多いので、コミュニケーション能力がかなり発達しているようでした。

 

医療職は言語能力とコミュニケーション能力を混同してはいけない

日本は全員が日本語しか話しません。

そのため言語能力とコミュニケーション能力の違いが明確でありませんが、両者は確実に違うものです。

いくら言葉を知っていても、それをうまく使えなければ全く意味がありません。

重要なのは所持言語の数ではなく、少ない言語だとしてもうまく使うスキルです。

 

医療職はほとんどが暗記で勉強が行われています。暗記ができれば国家試験は通るわけですね。

でも実際の臨床で必要なのは、患者さんや他スタッフとのコミュニケーション能力です。

日本の教育はなぜかコミュニケーションのスキルを習いません。

日本は単一民族国家ですし、文化的に「あ、うん」「暗黙の了解」などが多いせいなのかもしれません。

言語能力とコミュニケーション能力が違うことを意識している人もそう多くないような気がします。

でも実際は、言語能力とコミュニケーション能力は全く違うものです。

 

この辺の区別ができずに職場の人間関係や、患者さんとのトラブルで困ってしまう人がいます。

私も長らく大変だと感じて来たのですが、自分のコミュニケーション能力が低いせいであると気づくと、かなりうまくできるようになりました。

 

医療職の人たちは言語能力が高いです。

しかし、コミュニケーション能力が同じくらい高いかというと、それは違います。

コミュニケーションの方を別に学習していかないといけません。

何かを伝えたい時、どうしたら相手が分かってくれるか。

どういうタイミングで言うか、どんな言い方をするか、誰が言うか。

医療職の人たちは自分の言語能力の高さに自覚がある方が多いと思うのですが、コミュニケーション能力の方を自覚している方というのは少数派なのではないでしょうか。

 

最近ではコミュニケーションに関連する書籍が多くなって来ているので、このようなものを参考にしてもいいかもしれません。

 

 

 

 

最後のやつはインパクト抜群ですね。

まあ私はそういうタイトルどうかと思うんですけど(笑)

 

モミモミ。