マッサージ師になってみたブログ

マッサージ師になってみました。医療保険で揉んでいます。

感受性の豊かな人が鍼灸マッサージ師をする上で気をつけたいこと。優しさは半分くらいが丁度いい。

こんばんは。めりー です。あん摩マッサージ指圧師です。

鍼灸師やマッサージ師を始め医療スタッフには、「えげつなく感受性が豊かな人」というのがたまにいます。

私はそんな一人です。

感受性が豊かというのは仕事の上でメリットのように感じますが、時には障害になったり、悩みのタネになることも。

感受性が豊かな鍼灸マッサージ師や、医療スタッフのことと、感受性の訓練方法についてまとめます。

 

 

私が感受性のために体験したエピソード

病院やマッサージで働いているといろんな事件が起きるので、経験が培われます。

患者さんの気持ちが分かると、ほかの人に代弁することが可能です。

 

認知症の患者家族から相談されたときの話

認知症で言葉を全く話せない患者さんがいました。

たまたま居合わせたご家族に、

「なかなか食事を摂ってくれない。パンだと食べてくれるけど、おかずを残してしまう。スプーンがうまく使えないのだろうか」

と相談されたことがあります。

食事の風景は全く見ていませんでしたが、

指先がうまく動かせないので、普通のスプーンが使えないのでは?”にぎる”という原始的な行動はずっとできるけど、スプーンという道具が使いにくいのではないだろうか

とご家族にお話しました。

また

女性であるから、食事がうまくできずにテーブルや洋服を汚すことを気にされているのかも

とも付け加えました。

それがどのくらい真実かは分かりませんが、その返答ができたのは私の感受性のおかげだったのかなと思っています。

ご家族はとても喜ばれていたので、「分かりません」と返答するよりはよほどアドバイスになったのではないかと思います。

 

お迎えには定員があるという緩和ケアスタッフのカン

私の話ではありませんが、病棟で働いていたときに同僚の看護師さんに感受性の豊かな方がおりました。

一人の患者さんの状態が悪く、緩和ケアをしていたのですが、ある夜看護師さんがただならぬ表情で心電図モニターを見ていたのです。

訳を聞くと、あの患者さんは緩和をしていてそう長くない。今夜お迎えが来る気がする。

と仰っているのです。

理由を聞くと、

”お迎え”には定員が決まっていて、数を数えるとあと一人空きがあるとのこと・・・。

なんだかちょっと怖いのですが、その患者さんは3日後に亡くなられました。

他のホスピス専門の病院でも定員の話をすると聞いたことがあると言われたので、スタッフは経験から予感されているようです。

全く科学的根拠のないカンですが、こういう予測と準備は感受性がさせるものだと思います。

 

 

感受性の豊かな鍼灸マッサージ師のメリットとデメリット

「人の気持ちに敏感である」「些細な変化を察知する」

感受性の豊かな鍼灸マッサージ師はこういった能力に長けています。

また「将来を予測する」こともできるため、今後どうなっていくかの見通しを立てることができます。

未来を予知するというと大げさですが、大まかにビジョンを描くことができるので一見便利な能力かと思いきや、臨床では逆に困ることの方が多いと感じます。

感受性が豊かな人が鍼灸マッサージ師をやるメリットとデメリットをまとめます。

 

人の気持ちに敏感!感受性メリット

①感情的に人の気持ちを分かってあげられる

医療者としてとても大事なことです。相手の気持ちを手にとるように理解することができ、想像することができます。

こうしたらこう思われるかな、こんなこと言われたからこうしてあげよう、と

少しの情報で様々なことを考えられるので患者さんに寄り添った医療を提供することができます。

 

②未来を予知できる

少しの情報で様々な想像ができるので、起きうる未来を予測することができます。

もちろん正確な予知など到底できませんが、大まかに可能性のあることをいくつか計算することができます。

 

③自分流の治療ができる

インスピレーションに長けているので自分流の治療を作り上げることができます。

教科書や勉強会からヒントを得て自分の中で咀嚼し、それを実際に行動に再現することができます。

 

分かりすぎるのも困りもの。感受性が豊かであるデメリット

①自分の感覚に過剰に反応する

ピンと来ることが多いので自分の感覚を過剰に意識してしまうことがあります。

良く捉えられればいいのですが、時には想像が広がり不安のタネになってしまうことがあります。

 

②他人が理解できない

自分の感覚でピンと来ているのでそれを他人に説明するのがとても困難です。

患者さんの本心を分かったとしても、未来の予知ができたとしても、自分流の治療を編み出したとしても、その正当性の評価が全くできません。

他人を動かすにはある程度説得力のある説明が必要なので、自分の中でしか使えないものだと思います。

 

③分かりすぎるから辛くなる

人の気持ちが分かるのは良いことだと以前は考えていましたが、臨床では作業的なこともあるのである程度鈍感でないと仕事がきつくなります。

患者さんの気持ちを汲んでいると業務を続けること自体が難しいと感じます。

 

どうしたら感受性が豊かになるか?感受性の鍛え方

感受性は個人差の問題が大きいと思います。

以前ちょっと変わり者のお医者さんと飲み会で話した時に、「私は人の気持ちが分かりすぎるので嫌です」と愚痴をこぼしたら、「僕はそういう風になりたくて研究しているんです」と真顔で仰っていました。

なんというか、私は何でも科学とエビデンスで解決できる医者みたいになりたいのですが、その先生は私のようにインスピレーションで生きて行きたいと仰るので、隣の芝生はどこまでも青いに違いないのだと思います。

 

意外と簡単?感受性を磨く訓練

ではどうしたら感受性が豊かになるのでしょうか。

私が思うにですが、外からの刺激が多すぎると、自分の中にあるインスピレーションに気づきにくくなると思います。

いつも賑やかな場所にいたり、家でテレビをつけていたり、音楽をかけていたりと騒がしいものに慣れてしまうのは感受性を鍛えるという意味ではあまり良くないと思います。

感受性は生まれつきの部分が結構大きいように感じるのですが、静かな場所で考え事をしたり、人の内面的な気持ちに注意して観察してみたり、将来的に起こりそうな予測を想像してみたりと

考え事をする機会が多いと磨かれるような気がします。

私は休日は森林や公園、家などで一人で過ごすのが好きなので、自然にそのような環境を作れているのだと思います。

感受性やインスピレーションは自分の内面から溢れ出て来るものだと思うので、静かに暮らすことを意識すると磨かれるかもしれません。

 

感受性が豊かすぎる場合は仕事に障害になる!敏感な人の対処法

私は考え込んでしまうことが多い性格だったので、自分の内なるインスピレーションに逆に困らされることが非常に多かったです。

何しろ自分の中だけの問題なので他人に理解してもらうのがとても難しいです。

最初はこの能力が仕事の役に立つのではと思ったのですが、結果的に周りを疲弊させてしまったり、独りよがりになってしまったり、自分だけなんか知らんけどテンパってる、そんな状態になることが多かったです。

 

ちょっと乱暴だけど・・・感受性という自分の内なる声を無視する!

感受性は、ほどほどがちょうどいい。

どうやって対処していったかというと、自分のインスピレーションを無視するようにしました。

ピンと来るときはそれなりの経験や背景が根拠になっているのですが、「またまたぁ」と冗談を聞いた時のように真に受けないようにしました。

自分で自分を信用しないというか。話半分というか。

自分のインスピレーションを信じないようにしました。

人の気持ちが分かったとしても、言われるまでは「そんなことは、まああるかもしれないけどないだろう」と自分の考えを適当に流すようにしました。

続けていくと過度に反応したり考え込んだりすることがなくなり、比較的楽になったと思います。

今でも患者さんに弱音を言われてしまうと涙ぐむことがありますが、家まで持って帰ってきて悩むことは全くないのでこの程度は愛嬌だと思っています。

 

生まれつき感受性が豊かな人でも、それをやり過ごすようにすればだんだん精神的なタフネスが上がって行きます。

 

医療者は感受性も優しさもほどほどが丁度いいと思う

医療や介護など弱者に関わる仕事の人たちは、感受性が多すぎたり、優しすぎたりすると自分が苦しくなってしまうことがあります。

傷だらけの人たちに接しているのに、人の痛みを全部感じていると身が持ちません。

優しいことは良いことだと思っていましたが、マッサージ師という仕事についてはあの有名な鎮痛剤のように優しさは半分で良いのだと思います。

残りの半分の有効成分で仕事をすれば、バランスが取れるのかな。

あの有名な鎮痛剤からは学ぶことが多いです(笑)

 

感受性も優しさもほどほどに。

一番大切なのは、自分に優しくすることです。

終わり。

モミモミ。