マッサージ師になってみたブログ

マッサージ師になってみました。医療保険で揉んでいます。

病院から訪問マッサージに転職したあん摩マッサージ指圧師の感想をまとめる

こんにちは。私は病院から訪問マッサージに転職したあん摩マッサージ指圧師です。

国家資格を取って初めて病院の外に出たのですが、かなり文化が違くて慣れるのに戸惑いました。

病院と訪問マッサージは全然違います。どちらが良いとか悪いとかじゃなくて、二つの良いところを合わせるのがきっとマッサージ師の一番あるべき姿だと私は思っています。

今日は病院と訪問マッサージについて書いてみます。

 

 

私がいた病院。整形外科より内科っぽい考え?

あん摩マッサージ指圧師が働く病院と言えば、ほとんどが整形外科です。

しかし私は大きな病院の循環器内科に看護助手として2年勤務し、そのあと国家資格を取ったのでターミナル病院のリハ室で半年働きました。

どちらの病院も外傷や整形外科疾患でなく、内臓の病気のある人たちがほとんど。そこで最初の大事な期間を過ごしたので、いまでも考え方が内科的だと思っています。

 

たとえば膝が痛いと言う患者さんがいたら、膝だけでなく顔色や声のトーンを観察したり、話の中にいつもと違うことがあれば精神的な変化があるのだろうかと考えたりします。

あん摩マッサージ指圧師で言うと東洋医学的な考えなのでしょうか。

私は東洋医学の理論は普段全く考えていませんが、結果的には患者さんの内外を観察しているので同じことをやっているのかな、と思います。

 

訪問マッサージでは整形外科疾患よりも脳卒中やその他の病気の方が頻繁に観察されるので、最初の勤務地が病院であったのは非常に良いことだと思っています。

 

病院と文化が違う!訪問マッサージに転職して驚いたこと

病院の外に出て仕事をすることになったのが訪問マッサージ。今も続けています。

病院では当たり前のことが、訪問マッサージでは誰も知らないこともざらにあり、カルチャーショックが多かったです。

 

①感染管理意識

病院の患者さんの多くは感染しやすい状態です。すでに感染症を持った患者さんもいます。病院内では重大な感染症が多数で発生すると「院内感染」として時々ニュースにもなります。

有名なのが「MRSA」と言う病気です。これが拡大すると抗生物質が効きにくいことがありかなり問題になります。

 

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どうして病院の中で感染が拡大することがあるかと言うと、実は多くが人の手が運んでいます。

スタッフが感染した患者さんに触り、その手で他の患者さんに触ることで感染することがあります。

これを防ぐために感染管理は重視され、マスクの着用義務があったり、患者さんごとに使い捨て手袋を使用したり、手洗いや手指消毒の義務付けをして防いでいます。

人間は忘れてしまう生物なので、気が抜けて失敗が起きることを防ぐために、時々講習会を行い、管理意識を思い出すようにします。

冬季はインフルエンザの集団感染が怖いので、病院だけでなく介護施設でも予防接種が義務付けられています。

 

病院には厚生労働省の指導があるのでしっかりと行っているのですが、訪問マッサージを始めマッサージ業にはそのような指導がありません。

そのため病院から訪問マッサージに来ると、感染管理の意識がないことに驚きました。

 

訪問マッサージの会社で「マスクを着用してください」と言われたときに、理由を聞くと「施設がそうしているから」と言う返事が返ってきたことがあります。

マスクを着用するのは、人が言っているからではなく、患者さんと自分の安全のためです。

 

またあん摩マッサージ指圧師は普通、マッサージをするときに手ぬぐいを使います。

これは文化的な昔からの風習です。

手ぬぐいは薄くて手触りが良いのでマッサージに都合が良いという理由もあります。

感染リスクの低い、比較的健康な患者さんはそれでも良いですが、訪問マッサージには重症の患者さんもいます。

その場合は使い捨て手袋をつけてマッサージを行うべきなのですが、素手で触れてしまう人が多いようです。

 

感染管理の意識がマッサージ師にないのは、特に誰からも指導されることなく、注意されないからなのですが、厳しい病院にいた私はかなり驚きました。

 

②危険管理意識

「医療事故」と言うニュースはキャッチーな上にショックが大きいです。

人間がやることなので、少なからず失敗することがあります。しかしそれを防ぐために、病院では二人以上で多重確認を行ったり、トレーニングをします。

私は看護助手で、患者さんを搬送することが多い仕事でした。

私が遭遇しやすい事故は、患者さんの転倒です。

患者さんを移乗するときに転倒させてしまったり、目を離した隙に患者さんが転倒しているということが最も恐ろしい事故でした。

これを防ぐために病院では看護助手向けの講習会を、定期的に行っていました。

かなり厳しく訓練されたので、患者さんを転倒させたことはもちろん一度もありませんし、今でも移乗は慎重に行っています。

 

マッサージ師は「事故」と聞くと「骨折させた」ということを想像する人が多いようです。

マッサージで骨折させるというのは論外中の論外で、かなり特殊なケースであると私は思うのですが、事故とは「うっかり」が原因で起きることです。

どんなにベテランでも状況が重なると「うっかり」事故を起こしてしまうということがあり得ます。なぜなら、マッサージ師は人間だからです。

「骨折させた」事故について、無資格者がやったのだろうとか、下手くそだったのだとか、自分は関係ないことのように考えるマッサージ師が多い印象があります。

でも事故に「自分は関係ない」はあり得ません。

確実に防ぐには、自分も気を抜けば起こすのかもしれない、という危機感を思い出すことが必要です。

 

訪問マッサージは車の運転や患者さんの移乗を行います。

交通事故や、患者さんの転倒事故など、自分が遭遇する可能性はゼロではありません。むしろ一般人よりもリスクが高い状態です。

 

「自分は事故とは関係ない」と思っているマッサージ師がいたのは、ショッキングでした。

 

③他スタッフとのコミュニケーション

病院にいると他の職種の人たちと頻繁に会うので、患者さんの搬送で協力し合ったり、情報を共有したりすることがあります。

自分が間違っていると、多部署の人が注意してくれることすらあります。

他の部署の人たちと話すことは、仕事をする上で普通だと思っていました。

 

しかし訪問マッサージでは、自分たちは訪問する施設の部外者であることから、挨拶以外全く話さないという人が少なくないようです。

 

私は、患者さんの体調に変化を感じたら、その施設のナースや、同居している家族に聞きます。患者さんとコミュニケーションがうまく取れなかったら、ケアスタッフにコツを聞いたり、協力を求めます。緊急連絡の必要があるとき、指示が欲しければ在宅医チームに電話をします。

これは普通にいつもやっていることです。

 

でもある時、訪問先の施設スタッフに「あなた以外の人は全く話さない」と言われて驚きました。

 

訪問マッサージ会社は「部外者であるから、余計なことを言わないようにしている」ようなのですが、必要なことすら言わない人がいるようで、文化の差だな〜と思いました・・・。

これはマッサージ師の悪い文化だと私は思います。

 

④着眼点

私は患者さんの体調や状況を広く観察しています。何か変化があればバイタルチェックをしたり、スタッフに質問したりします。

これは病院で周りを見て身についた着眼点だと思っています。

マッサージ師でも着眼点はみんなバラバラなようですが、どうもあまり広い視点ではないように感じています。

マッサージについてしか関心がない人や、運動器についてしか関心がない人、患者さんとの会話についてしか関心がないなど、ある一部分を切り取ったように観察している人が周りに結構多いようです。

他の人が何を見ているかというのはなかなか想像しにくいのですが、どうも会話が噛み合わないような気がするときがあり、それは視野が違うからではないかと私は考えています。

その辺のすり合わせが必要かどうかは、まだよく分かりません。

視点は個性として大事なことなのかもしれません。

また私の視点が正しいのか、間違っているのか、はたまた視点なんてどうでもいいのかも、よく分かりません。

一つ言えるのは、病院にいた頃、周りのナースやドクターが見ていたものとちょっと違うなあと感じています。

 

⑤会社は意外とグダグダしている

まだ1社しか訪問マッサージの経験がないのですが、病院に比べると仕事がグダつくことが多いと感じています。

社内に新人が多いとか、会社に問題があるとかではないと思うのですが、時間や、やるべきことの管理が甘くてバタバタしていると感じることが多いです。

病院では診察、検査、食事など時間が徹底的に決まっているので従う他ないし、もし遅れたら電話がきたり、部署長が怒られたりして対処されることになるのですが、その辺の中間管理?が無いようです。

ちょっと失礼な言い方ですが、病院の人より仕事ができないなあーと感じてしまいました。ごめんなさい。その辺は会社によるのだと思います。

 

できるときはそれとなく、失礼にならないようにアドバイスしてみたのですが、訂正すべきことがあまりに多いので「ここはそういう文化なのだ」と思って静かに見守るようにしています。

ときに患者さんに迷惑が及ぶことが稀にあるのですが、患者さんには責任を濁したり、あるいは「私のせいデス!!」と言うと大体笑って許してくれます。激おこされたことは一度もないので、やっぱりグダグダするのはそういう文化なのかな、と思います。

 

訪問マッサージ会社はゆるいので、楽だと思いました。

 

文化が違う訪問マッサージに転職してはみたけど結局よく分からない

私は厳しい環境に長くいたので訪問マッサージに驚くことがたくさんありました。

「え・・・それでいいの^^^;;;」

と思うことが多くて、カルチャーショックです。

でもみんなはそうは思わないようなので(?)やっぱり私がちょっと変わっているのかもしれません。

 

訪問マッサージの仕事は全くと言って良いほどつまずくことがないのですが、訪問マッサージの会社や、他のマッサージ師とコミュニケーションを取るときに、違和感があります。

また他の人が絡むと仕事がスムーズにいかないことがあって、謎です。

 

マッサージ師の文化は長所もありますが短所もあります。

時代の変化にマッサージ師もついていくべきだと思うのですが、そういうことを意識している人はあまり会社員をやらないのかもしれません。

専門学校でも驚くことがたくさんありましたが、それは卒業してからもそうでした。

マッサージ師やマッサージ会社がどうあるべきかは、私にはよく分からないのですが、一つ言えることは、私は明らかに少数派であるということです。

これが良いことなのか悪いことなのか・・・はたまたどうでも良いことなのか・・・

それすらも分からない・・・

訪問マッサージをやってみたのだけど、やっぱり訪問マッサージはよく分かりません。

長くやれば理解できる日が来るのかな。

 

そんなわけで明日も頑張ってモミモミします。